NHK連続テレビ小説『ブギウギ』の主人公のモデルであり、当時『ブギの女王』として人気を博した笠置シヅ子さん!
しかし、彼女が歌手として活動をしていたのは僅か10年ほどでした。
では、歌手引退後はどのような活動をされていたのでしょうか?
気になったので、それらについて調べてみました!
『ブギの女王』シズ子が歌手を廃業した理由は?
1947年にリリースされた『東京ブギウギ』が爆発的にヒットし、『ブギの女王』と言われた彼女は一躍人気者に。
こちらで彼女の歌声を聴くことができます⤵⤵⤵
音源のみで映像はありませんが、明るいアップテンポの曲調に合わせて伸びやかに歌い踊る笠置さんの姿を想像すると、敗戦に打ちひしがれた日本人がこの曲で元気をもらったんだろうなというのが伝わってきます!
そうそう!私事ですが、『東京ブギウギ』を歌っているのは美空ひばりさんだとずっと思っていて。
でも、実は美空さんが笠置さんの歌をカバーしていたんですね!
リアルタイムで知らないと、こういう間違いが時折起こります(^_^;)
そして、それから数年、芸能界では美空ひばりや江利チエミ、雪村いづみなど次々と人気歌手が排出されていったことで一躍ブームとなったブギも下火になり、彼女の人気にも翳りが見られるように。
歌手活動中も映画などには時々出演していましたが、1957年(昭和32年)43歳という若さで「歌手を廃業し、これからは女優業に専念したい」と公表します。
自分が最も輝いた時代をそのままに残したい。それを自分の手で汚すことはできない。
—笠置シズ子引用元:Wikipedia
後年に出演したテレビの対談番組で、彼女は廃業の理由について、こう語っています。
「廃業の理由は『太りかけたから』」だったと告白した。
つまり、昔と同じように動けていれば太るはずがない、太ってきたのは動けていないからだということだった。
シズ子の魅力は、その力強いボーカルと一体化した踊りで、そのパフォーマンスが維持できなければ自分の魅力はなくなるということをシズ子はよく理解しており、元来の切り替えが早く、頑固な性格もあって、他の歌手たちが羨むほどの引き際のよさとなった。
~中略~
娘のヱイ子によれば、引退後は公私問わず、鼻歌に至るまで一切歌を歌わなかった。
引用元:Wikipedia
そして、これを機に彼女は、名前を笠置シズ子から笠置シヅ子に。
歌手廃業後の笠置シヅ子は映画やテレビの女優業に専念
女優に専念し、数々の映画に出演!
引用元:兄弟仁義 関東三兄弟
女優に専念したシヅ子は、映画『愛と死をみつめて』、『兄弟仁義 関東三兄弟』など、数々の映画に出演し、名脇役として活躍しました。
1967年からTBS『家族揃って歌合戦』の審査員を務める!
審査員は番組が終了する1980年まで続けられていたそう。
そして、この写真を見て思い出しました!
あった、あった、ありましたね、この番組!!
獅子てんや・瀬戸わんやさんの姿で思い出しました!!!
審査員の方々についての記憶は残念ながら無いので、笠置さんの写真を見てもあまりピンときませんでしたが、長い間出られていたのですね。
1971年からはカネヨ石鹸の台所用クレンザーのCMキャラクターに!
うわぁーーー、な、な、懐かしい!!
カネヨンのおばさんが笠置シズ子さんとは!!
このCMは昔見た記憶がありますが、この方が笠置さんだったとは知りませんでした^^;
そして一緒にCM出演していたのはマッハ文朱さん・・・かな?
こちらも懐かしい~♪
日劇の終焉時には『ブギウギ』時代を思い、劇場に駆けつける
1981年には笠置さんの思い出の詰まった日本劇場の閉館が決まり、『サヨナラ日劇フェスティバル、ああ栄光の半世紀』公演の最終日の際には、舞台挨拶を行いました。
晩年の笠置シヅ子さんが自身のホームグラウンドだった日劇の終焉に駆け付けた時の映像 令和の今ブギウギで再評価されてるのが凄く嬉しく感慨深いです #ブギウギ #笠置シヅ子 pic.twitter.com/hY9ItXUPEo
— のんちゃん (@jazzranchan) October 15, 2023
目から溢れそうな涙が物語っている、言葉では簡単に言い尽くせないような沢山の思い出や劇場に対する思いがあったのでしょう・・・私もジーンときてしまいました。
残りの晩年は、病との戦い
笠置さんは、日劇での舞台挨拶を行ったのと同じ年に乳がんが見つかり、手術をすることに。
しかし、1984年(昭和59年)に古希を迎えた直後にガンが再発し闘病。
1985年(昭和60年)3月30日、卵巣癌のため70歳で旅立たれました。
音楽活動を共にした、服部良一の伝記ドラマ「昭和ラプソディ」に自身の役で出演している研ナオコを病床で見ながら、「日劇時代は楽しかったね」とポツリとつぶやいたのが、シヅ子の最期の言葉だったという。
引用元:Wikipedia
・・・まるでドラマのセリフのような最後の言葉が胸にキュンときました。
国民がフィーバーするほどの人気を誇っていた期間は数年でしたが、後に『ブギウギ』というドラマのモデルとなり、その頃リアルタイムで知らなかった私達も関心を寄せる事になった笠置シヅ子さんは、戦後の時代に忘れてはならない本当に偉大な存在の方だったと思います。
戦後の日本を元気にしてくれた、『ブギの女王』。
昭和レトロを感じる歌声は今聴いても色褪せること無く、後の代にも引き継がれていくことでしょう!
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